※13:00~13:30まで総会を開催します。ご参加下さい。
※大会終了後、懇親会を予定しております。
資料代:500円
※南大沢駅改札を出て右にまっすぐ歩いていくと両側にアウトレットモールなどが広がり、真正面に校舎が見えます。門を入っていちょう並木のあいだを通ってまっすぐ歩き、本部棟建物の下をくぐって奥の左手に6号館があります。門を入ったら、とにかくまっすぐ歩いて下さい。駅から校舎まで6~7分程度です。
近年、欧米においては過激な排外主義が高揚し、極右政党の躍進が顕著となっている。これはISによるテロ攻撃の多発や、難民・移民問題などが背景にある。日本では現在までのところ、これらの問題は大きな政治的争点とはなっておらず、極右政党の躍進もみられない。しかし歴史修正主義がかつてない高揚をみせ、一部ではヘイトスピーチにみられるような極端な排外主義が台頭しつつあることも無視することはできない。また伝統主義的な右翼団体である日本会議が、政府や議会の中で影響力を拡大しつつある。他方では、経済的格差・貧困の問題が深刻な社会現象となっていることも、これらと密接に関わっている。以上をふまえて、本企画は、現代日本のナショナリズムの歴史的位相を明らかにすることを課題としている。
その際、1.難民・移民の問題などに直面する諸外国との国際比較の観点から議論したい。日本と欧米諸国での排外主義の現れ方は異なるものの、グローバル化への反動という側面や、反知性主義的傾向など共通点が指摘できるであろう。よってグローバル化を推進する新自由主義とナショナリズムの関係を、ポピュリズムの問題とも関連づけて考察することが必要である。
また、2.特に近年の日本会議などの運動が「草の根」の形をとっていることに注目する。これは、新自由主義的改革による地域社会の疲弊という状況とも関連するが、右派の運動の分析が不可欠となる。さらに3.ヘイトスピーチの問題についても、その現状と特質を明らかにしていきたい。最後に、4.以上の排外主義の動向に対抗的な運動、あるいは安保法制に反対する青年の新しい動きについても議論する。2から4のいずれにおいても、社会運動の歴史的分析という視点を重視していきたい。