同時代史学会の書籍
年報(2003~07)
※2008年以降は、会誌『同時代史研究』に移行します。
日本国憲法の歴史的意義は何か。
日米安保、東アジア、「外国人」問題、終わらない「戦後」、
社会政策論、「家族」など、
多彩な視点から憲法を問い直す。
同時代史学会〔編〕
日本経済評論社
2007年11月20日発行
定価:2800円(税別)
ISBN: 978-4-8188-1961-0
第5回研究大会の報告書
内容
- はしがき(中北浩爾)
- 第I部 国際的文脈のなかの日本国憲法
- 報告1 戦後日米関係と日本国憲法――憲法第9条と日米安保体制を中心に(吉次公介)
- 報告2 戦後東アジアの変動と憲法(平井一臣)
- コメント 日本国憲法の制定と「外国人」問題(古川純)
- 司会から 日本国憲法のクリティカル・スタディーズ(中野聡)
- 討論要旨・大会参加記 「憲法」を再考する機会の重要性(瀬畑源)
- 第II部 憲法・歴史・社会空間
- 報告1 憲法第9条と終わらない「戦後」(植村秀樹)
- 報告2 社会政策論と憲法原理――社会保障と生存権をめぐる問題状況を中心に(兵頭淳史)
- 報告3 憲法が設定する「家族」像(豊田真穂)
- コメント1 立憲主義と権利保障(杉田敦)
- コメント2 「戦後民主主義」が問われていること(古関彰一)
- 司会から 同時代過程としての憲法文脈の形成(雨宮昭一)
- 討論要旨・大会参加記 守られるべき「生活」「安全」とは何か(植野真澄)
- 第III部 戦後民主主義と論壇
- 『中央公論』編集者の配置と思想――編集後記に見る戦中戦後経験(根津朝彦)
米国流グローバリゼーションの中、周辺諸国との摩擦・対立を強める日本ナショナリズム。
歴史的また東アジアからの視点をふまえ連帯の道を探る。
アジア諸国とどう向き合うのか。
同時代史学会〔編〕
日本経済評論社
2006年12月1日発行
定価:2800円(税別)
ISBN: 4-8188-1904-2
第4回研究大会の報告書
内容
- はしがき(森武麿)
- 第I部 日中韓ナショナリズムの相剋――パネルディスカッション
- 日本の視点から ナショナリズムの歪みをどのように克服するか(保阪正康)
- 韓国の視点から 過去清算のナショナリズム――民主化後の韓国のイデオロギー対立(玄武岩)
- 中国の視点から 「国恥」と観光――旅順の歴史景観と戦争記憶の商品化(高媛)
- コメント 日本ナショナリズム研究の観点から(米原謙)
- 司会から ナショナリズムの時代状況(豊下楢彦)
- 第I部 討論要旨
- 大会参加記 日韓間の「共犯関係」について考える(吉沢佳世子)
- 第II部 戦時・戦後の日本と東アジア
- 報告1 戦時期の「大東亜経済建設」構想――「大東亜建設審議会」を中心に(安達宏昭)
- 報告2 アジア主義の逆説――岸の「アジア外交」と「歴史の論理」(権容奭)
- コメント 経済過程論と政治過程論(伊藤正直)
- 第II部 討論要旨
- 第III部 戦後日本のナショナリズムをめぐる諸問題
- 原爆被害と戦後日本のナショナリズム――「周縁化された被爆者」を通して(川口悠子)
- 対日講和条約直後における戦犯釈放問題(佐治暁人)
- あとがき(浅井良夫)
近くて遠い朝鮮半島と日本は、互いをどのように捉えているのか。
政治的緊張もみられるなか長い歴史的関係をふまえつつ、文化・経済などさまざまな角度から共生を模索する。
同時代史学会〔編〕
日本経済評論社
2005年12月8日発行
定価:3000円(税別)
ISBN: 4-8188-1806-2
第3回研究大会の報告書
内容
- はしがき(安田常雄)
- 第I部 朝鮮半島と日本の同時代史――東アジア地域共生を展望して
- 報告1 朝鮮戦争と在日朝鮮人――義勇兵派遣の問題を中心に(崔徳孝)
- 報告2 植民地支配と「忘却」の論理――日韓国交正常化交渉を題材として(吉澤文寿)
- コメント1 在日朝鮮人社会からみた義勇兵問題(韓載香)
- コメント2 脱植民地化過程を欠いた日本(木畑洋一)
- 司会として考えたこと(宮崎章)
- 参加記 「義勇兵」問題と日韓国交正常化の問題点(大沼久夫)
- パネルディスカッション
- 韓国映画に描かれた日本(権赫泰)
- 冷戦への無自覚と日本の現在(石坂浩一)
- 朝鮮現代史研究の現状と課題――分断問題に関する南の認識を中心に(林哲)
- 南北朝鮮の経済交流と東アジア経済(鄭章淵)
- (司会:出水薫/質問者:伊藤正直・百瀬宏・雨宮昭一)
- 追記 南北経済協力事業の新展開(鄭章淵)
- 参加記 同時代史学会の討議に参加して(百瀬宏)
- 第II部 東アジア冷戦下の日米関係・韓米関係
- アメリカの核戦略と日本の国内政治の交錯 一九五四~六〇年(黒崎輝)
- アメリカ・韓国・南ベトナムの軍事交流のはじまり――李承晩・韓国大統領による韓国軍インドシナ派兵提議を中心に(松田春香)
アメリカのいう民主化には、一体どのような大義があるのか。
戦後日本の占領と民主化の経験を徹底的に検証し、様々な角度から民主主義のあり方を探る。
同時代史学会〔編〕
日本経済評論社
2004年12月10日発行
定価:2700円(税別)
ISBN: 4-8188-1743-0
第2回研究大会の報告書
内容
- はしがき
- 第I部 地域における占領と民主化
- 問題提起(福永文夫)
- 報告1 「逆コース」初期の村政と民主主義――長野県下伊那郡松尾村の分析(大串潤児)
- 報告2 教職追放にみる「占領改革の論理」と「行政の論理」(荒木田岳)
- コメント1 地方軍政資料からみる占領改革(荒敬)
- コメント2 アメリカ占領下ドイツにおける成人教育(深川美奈)
- 討論要旨
- 司会から “同化型占領がなくても民主化は進展しえた”(雨宮昭一)
- 第II部 占領とデモクラシー
- 報告1 アメリカの占領と他者像(古矢旬)
- 報告2 占領される経験の可能性(加藤典洋)
- コメント1 占領と「ねじれ」の問題(豊下楢彦)
- コメント2 民主化の意味と条件の再考(安田浩)
- 討論要旨
- 司会から 異種混交の世界はいかに可能か(安田常雄)
- 第III部 占領史の新視角
- 占領期におけるアメリカニゼーション――アメリカ博覧会の効果をめぐって(井川充雄)
- 「在日沖縄人」、その名乗りが照らし出すもの(戸邉秀明)
戦後日本の来し方そして行く末――
過去との対話を通じて
なにを学びなにを継承すべきか
同時代史学会〔編〕
日本経済評論社
2003年12月10日発行
定価:2200円(税別)
ISBN: 4-8188-1528-4
創立準備大会・創立大会の報告書
内容
- はしがき(福永文夫)
- 序論 戦争と平和に関する断章――同時代史を考える(進藤榮一)
- 第I部 澤地久枝と同時代を語る
- 講演 同時代を語る(澤地久枝)
- 講演に寄せて 「戦後歴史学」批判としてのオーラル・ヒストリーの射程(山本公徳)
- 第II部 同時代史のなかの戦争
- 報告1 覇権国アメリカの戦争観と日米関係(油井大三郎)
- 報告2 アジアにとっての戦争と戦後日本(姜尚中)
- 報告3 戦後日本の形成・変容と戦争――脱戦後体制の構想のために(雨宮昭一)
- コメント(和田春樹)
- 第III部 サンフランシスコ講和50周年を考える
- 報告1 安保条約の現点と原点(豊下楢彦)
- 報告2 「日米経済協力」構想と経済自立(浅井良夫)
- コメント 大衆文化のなかの「逆コース」(安田常雄)
- 第IV部 同時代史の方法
- 同時代史とはなにか(我部政明)
- 同時代史と現代史(原朗)
- 密室からの脱出(外岡秀俊)
- 「人間の盾」でも「死者の盾」でもなく――同時代史と憲法の「方法」(三浦陽一)
- 「同時代史」研究における「あらまほし方法論」(五十嵐仁)
- 「同時代史」と沖縄――復帰三〇年の視点から(吉次公介)
- 現状追随に陥らないために(黒川みどり)
- あとがき(伊藤正直)