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5月

第123号【日本オーラル・ヒストリー学会シンポジウムのご案内】

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          同時代史学会電子メールニュース

                    第123号(2021年5月30日)

【日本オーラル・ヒストリー学会シンポジウムのご案内】
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 日本オーラル・ヒストリー学会では、下記のシンポジウムを、同時代史学会
と共催で開催します。概要については5月10日付のメールニュース121号でお知
らせしたところですが、申込み方法と詳細な情報が公開されましたのでお知ら
せします。
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日本オーラルヒストリー学会シンポジウム
 戦争体験に関わる「二次証言」の可能性
   -福井県の歩兵第三六聯隊に所属した一農民の体験を事例に考える-
(共催:歴史学研究会現代史部会、同時代史学会)

◆企画の趣旨
 日本オーラルヒストリー学会では、このたび戦争体験に関わる「二次証言」
の可能性をめぐるシンポジウムを企画しました。
 その趣旨は、タイトルに明記してありますように、戦争体験に関する「二次
証言」の可能性を考えたい、というところにあります。ただし、ここでいう
「二次証言」という表現は、当事者ではない人が当事者から聞いたことを伝え
る証言という意味で、あくまで仮称として用いるものであり、証言としての価
値の軽重を意識して用いるものではありません。戦争体験者(特に出征経験
者)が自らの体験を直接語ることが次第に困難になりつつある昨今、その近親
者などによる戦争体験を語り継ぐ活動が注目されつつあります。そのような活
動の意義と可能性について、基調講演とシンポジウム形式の討論という二部構
成の企画で考えたいというものです。
 具体的には、福井県の鯖江に衛戍していた歩兵第三六聯隊に所属して、中国
に出征した山本武さん(1913~1984)の戦争体験を取り上げます。山本武さん
の戦争体験と、武さんが書き残された陣中日記と回顧録は、吉見義明さんのご
著作『草の根のファシズム』(東京大学出版会、1985年)や、2000年に放映さ
れたNHKの番組「ETV2000 シリーズ太平洋戦争と日本人 第5回 一兵士の従
軍日記 -祖父の戦争を知る-」で取り上げられました。そして現在は、武さ
んのご子息である山本富士夫さんと山本敏雄さんによって、武さんの体験を語
り継ぐ活動がなされています。
 今回のシンポジウムでは、山本富士夫さんと敏雄さんをお招きして、実際に
武さんの戦争体験を語り継ぐ基調講演をしていただきます。そして、その語り
継ぐ活動の意義と可能性について、現代史やオーラルヒストリーに詳しい研究
者(吉見義明さん、中村江里さん)にコメントしていただき、さらに企画担当
者である能川泰治委員からのコメントも加え、全体討論を通じて理解を深めて
いきたいと思います。どうぞ奮ってご参加ください。

記

日時     2021年6月27日(日)13時00分~17時00分

【注記】
参加希望者の方には事前登録をしていただきますので、下記のURLにアクセス
して、申し込み用フォーム(日本オーラル・ヒストリー学会のホームページに
も掲載しています)に必要事項をご入力くださいますようにお願いいたしま
す。前日の6月26日(土)にレジュメ等をメールで送信いたします(当日配信
になる場合もございます。)ので、申し込み手続きは6月25日(金)の17時ま
でに完了してくださいますようにお願いいたします。

参加申し込み用URL
https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZMpfuuqqDwsHtSCGjQtjFiVJYTzmgfUdepd
問い合わせ先
  日本オーラル・ヒストリー学会研究活動委員・能川泰治 
(ysnogawa ★ staff.kanazawa-u.ac.jp)

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JOHA6月シンポジウム宣伝チラシ(2021年用更新版).pdf